食事は旅行の醍醐味の一つです。
特にアメリカは多民族国家なので、多種多様なグルメを楽しむことができるでしょう。
アメリカのレストランでの基本的な流れは日本と大きく変わりません。
一方、店員とのコミュニケーションやメニューの分量など、
細かな点で日本と異なる部分があり、慣れないうちは戸惑うこともあるでしょう。
この記事では、アメリカのレストランを利用する際に知っておきたい基本事項について、
日本と異なるポイントに着目して解説します。
なお、この記事ではファストフードのような形式ではなく、
テーブルに着席して店員が接客する、一般的なレストランを想定しています。
アメリカに旅行する予定のある方は、ぜひ参考にしてみてください!
役割分担について
レストラン内の役割分担というと接客と調理の2つが思い浮かぶと思いますが、
アメリカではそれ以上に役割が細かく分かれていることが多いです。
具体的には以下の通りです。
- 受付:host(ホスト)/ hostess(ホステス)
→ 来店時の対応、予約・席の管理 - 接客:server(サーバー)
→ 注文、配膳、会計など接客対応全般 - 調理:kitchen(キッチン)/ cook(クック)/ chef(シェフ)
→ 料理の調理を担当 - バーテンダー:bartender
→ 酒類の提供を担当
規模の大きいレストランだと、テーブルの片づけを主に担当するbusser(バッサー)や、
料理の配膳のみを担当するrunner(ランナー)といった役割も見かけることがあります。
そして、接客担当のサーバーですが、どのテーブルを受け持つかが通常決まっているので、
自分の席を担当するサーバー以外の人に注文や会計を頼むことは基本的にできません。
たとえ、手が空いていそうなスタッフがいたとしても、
役割分担を超えて無理に注文や会計をお願いしないように注意しましょう。
よって、来店時に受付とやり取りする場面を除けば、
店とのやり取りは原則として、自分の担当サーバーを通じて行うと覚えておきましょう。
日本であれば「最初の一杯」は早く来てほしいと思う方も多いと思いますが、
アメリカだと結構待たされたり、前菜が先に来てしまうこともあります。
これは、酒類の注文がすべてバーテンダーに集約されており、
混雑時にはドリンクの提供に時間がかかりやすいためだと考えられます。
サーバーとのコミュニケーションの取り方
次に、レストランでのサーバーとのやり取りについて見ていきましょう。
先ほど見た通り、着席後のコミュニケーションは自分の席の担当サーバーと原則行います。
日本では、用があるときに店員を呼ぶ場面も多いですが、
アメリカのレストランでは、サーバーの方から声をかけてくれるのを待つのが一般的です。
よって、基本的には待ちの姿勢で問題ないですが、
こちらからコンタクトを取る場合には注意が必要です。
日本だと、居酒屋やカジュアルなレストランであれば、
手を大きく挙げて「すみません!」と店員を呼ぶこともあると思いますが、
欧米では大きな動作や声でサーバーを呼ぶのはマナー違反と受け取られることがあります。
注文や会計など用がある場合は、担当サーバーがテーブルに来たタイミングで、
アイコンタクトや控えめな動作でアピールするのが無難です。
気づかれない場合、控えめに「Excuse me.」と声をかける程度であれば問題ありません。
どうしても自分の担当サーバーがつかまらない場合は、
通りがかった他のテーブルのサーバーに声をかけても問題ありません。
基本的には、担当サーバーに取り次いでくれますが、
軽めの用件であればそのまま対応してくれることもあります。
なお、文化の違いとして、多少料理が残っている状態でもお皿を下げられたり、
こちらから声をかけなくても、一通り食事が終わっていれば会計伝票を渡されることがあります。
早く店を出るように急かされているような印象を受けるかもしれませんが、
多くの場合、通常の接客の流れなので安心してください。
メニューについて
ここからはアメリカのレストランのメニューの特徴について見ていきましょう。
メニューの分類について
メニューの分類についてはレストランのジャンルによるところも大きいですが、
多くの店で共通して見かける以下の分類は、最低限押さえておくとよいでしょう。
- 前菜:appetizer(アペタイザー)/ starter(スターター)
- 主菜・メイン:entrée(アントレ)
- 副菜・付け合せ:side(サイド)
少しややこしいのは「entrée(アントレ)」という表現で、
フランス料理ではオードブル(前菜)とメインの間に出される料理のことを指しますが、
なぜかアメリカではメイン料理のことを指すので注意しましょう。
他にも、スープ、サラダ、デザートといった分類は日本でもおなじみかと思います。
お酒に関しては、ビール・カクテル・ワインの3つに分類されていることが多く、
ワインに力を入れているお店では、ワインメニューは独立していることが一般的です。
なお、レストランで食事をする際は、
事前に Googleマップなどで料理の写真を見て何を注文するか目星をつけておくと楽です。
場合によっては、注文時に写真を見せてしまうのが一番手っ取り早いでしょう。
分量について
アメリカの食事というと、とにかくビッグサイズ!量が多いイメージがあります。
これは半分正解ですが、日本と前提が異なるため、そう感じてしまっている部分もあります。
ここではレストランの食事の分量について見ていきますが、
あくまで私の主観かつ一般論ということで、あらかじめご了承いただければと思います。
まず、1人分として適切な分量ですが、メイン料理1品で十分な量であることが多いです。
追加するとすれば前菜・サラダ・スープあたりですが、1人で2品も頼めばかなり満腹でしょう。
前菜なども頼みたい場合、複数人でシェアするとちょうどよいかもしれません。
メイン料理には付け合せ(side)がつくことも多いですが、
付け合せだけでも結構なボリュームになることが多いです。
特に、定番のフライドポテトやハッシュポテトといった芋類はお腹にたまるので、
注文全体の分量で調整するか、サイドの種類が選べる場合は野菜を選ぶのもいいと思います。

また、サラダは鶏肉やシーフードがついているものは結構ボリューミーだったり、
スープは付け合せでパンがついていたりするので、案外それだけで満腹になる場合もあります。
軽めに済ませたい場合は無理にメインを頼まず、サラダやスープだけという選択肢もあり得ます。

日本だとみんなで色々頼んでシェアすることも多いと思いますが、
同じ感覚で頼むと食べきれない可能性があるので、注意して注文しましょう。
なお、後で詳しく解説しますが、食べきれない料理を持ち帰ることもアメリカだと一般的です。
価格について
アメリカのメニューの価格は税抜額表示(外税)が一般的です。
また、最終的に支払う金額には税金に加えてチップが上乗せされるので注意しましょう。
税率は州によって異なる他、郡や市といった単位でも課税される場合があり複雑ですが、
大体8~9%程度と考えておくとよいでしょう。
また、チップについては税抜額に対して20%が標準的です。
そのため、メニューの価格に30%近くプラスされる前提で判断するようにしましょう。
なお、価格が「MP」と表記されている場合は「Market Price」、すなわち時価ということです。
値段が気になる場合は担当サーバーに聞きましょう。
ロブスターやカニなどのシーフードはMPと表記されているのをよく見かけます。
持ち帰りについて
アメリカでは食べきれなかった食事を専用の容器で持って帰ることも一般的です。
ビュッフェ形式の店などを除けば、大半の店で対応していると言っても過言ではないでしょう。
食べかけの料理を持ち帰る際は、担当サーバーに「to-go box」が欲しいと伝えましょう。
あるいは、より単純に「box」と言うだけでも通じます。
基本的には、容器をもらって自分で料理を詰めますが、
高級なレストランであれば店側でやってくれることもあります。

また、プラスチック製のフォークやナイフなど使い捨てのカトラリーや、
持ち帰り用の紙袋やビニール袋も、言えば通常もらうことができます。
特にカトラリーがないと困るので忘れずもらっておきましょう。
ただ、私の経験では、いざ持って帰っても結局食べずに捨ててしまう場合も結構ありました。
特にフライドポテトなど揚げ物系は、味も落ちますし連続で食べるのはキツいです。
食べ物を粗末にするのは気が引けますが、潔く残すということも考えましょう。
会計について
会計の流れについて、カウンターで支払う場合は日本とほぼ同じですが、
テーブル会計の場合は流れが少し異なります。基本的な流れは以下の通りです。
- 担当サーバーに会計伝票(check)をもらう
- 内容に誤りがないかを確認する
- カードか現金を担当サーバーに渡す
- レシートにチップの金額(20%が目安)を記入してサイン or チップ分の現金を置いておく
アメリカのレストランでの会計の流れとチップについては、別記事にて詳しく解説しています。
アメリカのレストランでの会計の仕方|支払いの流れとチップについて
まとめ
この記事では、アメリカのレストランを利用する際に知っておきたい基本事項について、
日本と異なるポイントを中心に解説してきました。
レストランでの大まかな流れは日本もアメリカも大きくは変わりませんが、
どうしても細かい部分では文化・慣習の差にぶつかることがあります。
ただ、これまでに見てきた内容を最低限おさえておけば、
スムーズかつスマートにレストランでの食事を楽しむことができるでしょう。
本記事がアメリカのレストランで食事をする際の参考になれば幸いです!


コメント