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アメリカのレンタカー予約方法|予約時に知っておきたいポイント

クマがノートパソコンを操作しながら車を思い浮かべているイラスト レンタカー・運転
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アメリカでレンタカーを借りる場合、出発前に日本からオンラインで予約しておくのが一般的です。

私自身、これまでにアメリカの複数の州でレンタカーを利用してきましたが、初めて予約する場合は、どのように予約すればよいのか、保険やオプションをどう選べばよいかわかりづらいことも多いでしょう。

この記事では、アメリカのレンタカー会社でレンタカーを予約する方法と、予約する際に確認しておきたいポイントをわかりやすく解説していきます。

アメリカでレンタカーをする予定のある方は、ぜひ参考にしてみてください!

この記事の結論
  • レンタカー会社はアメリカの大手がオススメ
  • 空港営業所でのレンタルが便利
  • 料金は基本的に24時間単位でのチャージ
  • 車のクラスは「Compact」や「Midsize / Intermediate」がオススメ
  • 保険はLDW/CDWとSLI/LISが必須
  • GPSナビ・Toll Pass・給油のオプションは不要
  • 比較サイトは参考程度にとどめ、予約は公式サイトからがオススメ

レンタカー会社の選び方

レンタカー会社についてはアメリカの大手を利用するのが無難です。大手であれば車両やサービスの質も安定しており、トラブル時の対応も比較的スムーズです。

アメリカの大手レンタカー会社は以下の通りです。

アメリカの大手レンタカー会社

太字で示したEnterpriseNationalAlamoHertzAvisが特にオススメです。それ以外のDollar、Thrifty、Budgetは低価格帯のブランドです。車両やサービスの質もそれなりですが、価格重視であれば選んでもよいでしょう。

各社の公式Webサイトで予約の条件を入力して検索し、価格比較をして最終的にどこで予約するかを決めるのがよいでしょう。

以降はEnterpriseの予約画面を例に予約の流れを解説していきます。

経験談

比較が面倒な場合はEnterpriseがオススメです。市場調査会社のJ.D. Powerが実施している北米レンタカー満足度調査では、2021年以降、上位2位をEnterpriseとNationalで競っており、2024年はNationalが1位でしたが、それ以外の年ではEnterpriseが1位となっています(2025年現在)。私自身も仕事の関係でEnterpriseやNationalを利用する機会が多かったのですが、どちらの会社も車両・サービスの質が高く、安心して利用できる印象です。

ピックアップ・返却場所

空港と市内どちらで借りるべきか

レンタカーは、基本的には空港の営業所で借りるのが便利です。

空港の営業所であれば観光客対応にも慣れており、営業時間も長く、ピックアップから返却までの流れもマニュアル化されているためスムーズです。また、車種の在庫も多く、希望するクラスの車を借りやすいというメリットもあります。

一方、旅行中の限られた日しかレンタカーを使わない場合、その日だけ滞在先のホテルから近い店舗で借りる方が合理的な場合もあります

例えば、基本的には徒歩や公共交通機関で観光できる都市に滞在し、1日だけレンタカーで郊外に出かけたい場合などがこれに当たります。

経験談

私がニューオーリンズを3泊4日で訪れた際は、空港でレンタカーをせず、1日だけレンタカーを借りて郊外のプランテーションに行きました。それ以外の日はダウンタウンを観光しましたが、ほぼ徒歩だけで完結しました。このような場合は、ピンポイントでレンタカーをした方が合理的です。

空港の店舗ではなく市内の店舗で借りる場合、地図アプリでホテルから近い店舗を探して予約するとよいでしょう。また、レンタカー会社の公式Webサイトから都市名を指定して検索することで、そのレンタカー会社の店舗がどこにあるかを地図上で確認できます。

Enterprise公式サイトで都市を指定してレンタカー営業所を検索する画面
Enterprise公式サイトの検索画面。都市名を入力しても空港が一番上に表示されるが、市内の営業所を検索する場合は「CITIES/AREAS」の方を選択する。
New Orleans周辺のEnterpriseレンタカー営業所が地図上に表示された検索結果
営業所の場所が地図上に表示される。

乗り捨てについて

ピックアップした場所と別の場所で返却(いわゆる”乗り捨て”)したい場合、「different return」、「different drop-off」といったチェックボックスやボタンを選択すれば、ピックアップと返却で別の場所を選べるようになります。

Enterpriseのレンタカー検索画面で返却場所を指定する「Return to a different location」オプション
デフォルトの検索画面ではピックアップと返却が同じ場所の前提となっていることが多い。Enterpriseでは「Return to a different location」のチェックを入れることで返却場所が指定できるようになる。

なお、日本では乗り捨てするのに追加料金がかかるのが一般的ですが、アメリカでは追加料金がかからない場合も多いです。例えば、Nationalの公式FAQでも、空港間の乗り捨ては基本的に無料と説明されています。

乗り捨て料金(one-way fee、drop chargeなどと表記される)については、予約時の見積もりにも表示されるので、複数会社で比較する場合は参考にしましょう。

経験談

私の乗り捨て最長記録はオクラホマからミネソタの約800マイル(1300km)ですが、乗り捨て料金は一切かかりませんでした。

予約時間

予約時にはピックアップと返却の時間を指定しますが、予約時間はあくまで目安なので、そこまでシビアに考える必要はありません。

空港でレンタルする場合のピックアップと返却の時間ですが、ピックアップはフライト到着の1時間後ぐらい、返却はフライト出発の2時間前ぐらいを目安に予約するとよいでしょう。

基本的には予約時間より多少早く行ってもピックアップできることがほとんどですし、予約時刻に遅れて返却すること自体へのペナルティは通常ありません。また、最終的な支払額は実際の利用時間に基づいて請求されるのが一般的です。

料金の仕組み

料金ですが、基本的には1日=24時間単位での請求となります。ただし、多くのレンタル会社では追加料金がかからないグレースタイムが設定されていたり、単位から超過した時間が1時間~2時間半程度までなら時間料金が適用されることが多いです。

例えば、Enterpriseの公式サイトのFAQによると、Enterpriseではグレースタイムが29分、時間料金が2時間半まで適用されるとのことです。

もしEnterpriseで1日$60、時間料金$15の車を朝10時にピックアップして翌日返却する場合、返却時間毎にかかる料金は以下の通りとなります。

  • 10:00に返却:$60 / 1日分チャージ
  • 10:20に返却:$60 / グレースタイムが適用され1日分チャージで済む
  • 11:00に返却:$75 / 1日分$60+1時間分$15のチャージ
  • 13:00に返却:$120 / 1日+2時間半を超えているため2日分チャージ
  • 17:00に返却:$120 / 更に日をまたがない限り2日分チャージで変わらない

利用時間がN日+1~2時間ぐらいになりそうな場合は、早めにレンタカーを返却するなど利用時間を短縮することで節約できる可能性があります。出費を極力抑えたい人は気にしてみるとよいでしょう。

グレースタイムや時間料金の扱いはレンタカー会社によって異なるため、正確な条件は予約時の規約を確認するようにしましょう。

車のサイズ

レンタカーの予約時には車のクラス(タイプ)を選びます。予約時に具体的な車種は指定できませんが、現地受付時に車種の希望を出したり、在庫の中から自分で選べる場合もあります。

特に好みがなければ、「Compact」や「Midsize / Intermediate」が日本で見かける一般的なセダンに近いのでオススメです。

一方、アメリカでは「SUV」や「Pickup」など、大きなサイズの車も一般的です。サイズが大きい方が乗車時の快適さや衝突時の安全性は一般的に高いとされています。また、アメリカの方が歩行者が少なかったり、道幅が広かったりで運転しやすいので、大きい車を運転してみたい方はアメリカ旅行の機会にトライしてみるのもよいでしょう。

大きい車のデメリットとしては、狭い道の走行や狭い場所への駐車がしづらいことや、レンタル料金が比較的高額でガソリン代もかかるなど費用負担が大きいことが挙げられます。都市部を中心に運転する場合は、小さい車の方がよいでしょう。

豆知識

車のサイズですが、アメリカの車は全体的に日本よりも大きめです。例えば、トヨタのカローラはアメリカでもポピュラーですが、日本仕様よりも一回り大きく、車幅や全長も少し大きくなっています。「Compact」でも日本の感覚では一般的なサイズであることが多いです。

保険について

レンタカーを借りる際は任意で保険をつけられますが、車両損害補償であるLDW/CDWと第三者への賠償保険であるSLI/LISは、もしもの時のリスクに備えて原則加入すべきです。

厄介なのは、同様の保険であってもレンタカー会社によって呼び方が微妙に変わる点です。例えば、Enterpriseでは車両損害補償は「Damage Waiver」、第三者への賠償保険は「Supplemental Liability Protection」と呼ばれていますが、Hertzではそれぞれ「Loss Damage Waiver」、「Liability Insurance Supplement」となります。

各社の保険の名称の違いは、レンタカー保険の解説記事に対応表を掲載しています。

Enterpriseの保険商品選択画面
Enterpriseの保険商品選択画面。「Damage Waiver」が車両損害保険、「Supplemental Liability Protection」が第三者賠償保険に相当。

一方、盗難保険や傷害保険は一般的な海外旅行保険と補償内容が重複する可能性もあります。自身の状況や好みに応じて加入を検討しましょう。

なお、予約条件によっては予約時に保険を選択できないケースがあります。その場合は実際にカウンターで手続きする際に保険をつけることになります。基本的にはスタッフから「保険をつけますか?」と聞かれることになるので、答えられるようにしておきましょう。

アメリカのレンタカー保険については以下の記事で詳しく解説しています。

レンタカーカウンターでのコミュニケーションについては以下の記事で詳しく解説しています。

オプションについて

レンタカーの予約時には他にもオプションをつけることができます。

まず、ドライバーを追加したい場合、予約時にオプションとして追加できる場合もありますが、現地でピックアップするタイミングで追加を申し込むのが一般的です。追加ドライバーも日本の免許証と国際免許を持参するようにしましょう。

なお、追加ドライバーは1日$10~$15程度の追加料金がかかりますが、配偶者やパートナーであれば無料になる場合もあります。

また、チャイルドシートは子供の年齢・身長・体重に応じて使用が州法で義務付けられています。お子さんと一緒に旅行する場合は、必ず必要なシートをオプションでつけるようにしましょう。

以降で解説するオプションは必ずしも必要ではありませんが、内容を理解していないと、現地で勧められるがまま追加してしまうことになりかねません。どのようなものなのかを事前に把握して、適切に要不要を判断するようにしましょう。

ナビについて

アメリカのレンタカーはカーナビがついていないのが標準で、外付けのGPSナビはオプションでつけることができる、という位置づけです。

一方、アメリカではスマホの地図アプリをナビとして使うのが一般的で、外付けGPSナビと同等かそれ以上の機能を使うことができます。

eSIMなどを契約して現地でもスマホが通信できるようにする前提であれば、地図アプリをナビとして活用できるため、GPSナビをオプションでつける必要はないでしょう。

アメリカのナビ事情については以下の記事で詳しく解説しています。

Toll Passについて

地域によってはToll Passという有料道路を通るためのパスを追加できる場合がありますが、基本的にはつける必要はありません。

前提として、Toll PassはETCのようなもので、車に設置された専用タグを使って有料道路の料金を自動で支払う仕組みです。したがって、Toll Passをつけて有料道路を通過した場合、Toll Passのオプション費用とは別に通行料もチャージされます。

一方、有料道路を使わないと行けない場所はほとんどありません。また、ほとんどの有料道路はゲートが無くToll Pass無しでも利用できることが多いです。

Toll Pass無しで有料道路を通行した場合、ナンバープレートから利用者が特定され通行料が後日請求されます。レンタカーの場合は一旦レンタカー会社が通行料を立て替え、最終的には通行料に手数料を上乗せした形で利用者に請求されます。

有料道路を積極的に利用する前提であればパスをつけた方が安くなるかもしれませんが、そうでなければToll Passはつけなくてよいでしょう。

有料道路については以下の記事で解説しています。
アメリカで運転する前に知っておきたいポイント|ルール・文化・防犯

給油について

返却時にはガソリンを満タンにして返す必要がありますが、レンタカー会社のレートで不足分のガソリン代を支払うことで、返却時の給油をスキップできるオプションもあります

基本的には割高になるため、自分で給油して返す方が経済的ですが、時間がない場合は利用を検討してみてもよいでしょう。

アメリカのガソリンスタンドの利用の仕方は以下の記事で解説しています。

見積の読み方

日時や場所、車両のクラス、保険・オプションの選択が済むと、料金の見積とその内訳が表示されます。

複数レンタカー会社で見積を比較する際は、同条件での比較になっているかを確認しましょう。特に保険は各社で呼び方が違ったり、予約時の選択ができない場合もあるので要注意です。見積に保険料が表示されていない場合は、現地で追加する前提で比較しましょう。

見積に表示される内容については以下を参考にしてください。

  • Rental Rate / Vehicle Rate / Time & Distance:車両レンタル料金
  • Protections / Extras / Add-ons:保険料・オプション料金
  • Tax and Fees:税金・手数料
    • Concessions Recovery Fee:空港営業所の場合、空港が課す営業所利用料
    • Vehicle License Fee:車両登録やナンバープレートに関する費用
    • Customer Facility Charge:レンタカー施設やシャトルバスなどの運営費
    • Sales Tax / Vehicle Rental Tax:消費税・レンタカー税
    • Drop Fee / One-way Fee:乗り捨て料金

予約確定

見積もりを確認して問題なければ予約を確定させましょう。

Enterpriseの予約確定ボタン
Enterpriseでは氏名・電話番号・メールアドレスを入力して、「Reserve Now」を選択することで予約が確定する。

料金の支払いは車両を返却した後に最終金額が確定して決済されるのが基本です。また、予約の変更やキャンセルは当日まで無料で可能なことが多いです。

一方、予約時に前払いすることで割引になるプランが用意されている場合もありますが、変更やキャンセルが制限されることがあるので注意しましょう。

予約を確定させると予約内容がメールで届きます。予約確定メールは、スマホですぐ確認できるようにしておくとピックアップ時に安心です。

比較サイトは参考程度に使う

ExpediaやRentalcars.comなどの比較サイトを使うと、複数のレンタカー会社の料金をまとめて比較できます。

ただし、比較サイトの利用はあくまで目安価格の確認にとどめ、実際の見積確認や予約はレンタカー会社の公式サイトから行うのがオススメです。

理由は以下の通りです。

  • レンタカー会社によっては比較サイトに表示されないことがある
  • 比較サイト経由だとレンタカー会社の保険が予約時に選べない場合がある
  • 比較サイト独自の保険会社を利用するように誘導される

比較サイト経由の予約は、レンタカー会社以外の第三者が介在するため、手続きや保険の扱いがやや複雑になる場合があります。

まとめ

この記事では、アメリカのレンタカー予約の流れについて解説してきました。

保険やオプションの種類は少し分かりづらいですが、
基本的には以下のポイントを押さえておけば問題ありません。

  • LDW/CDW・SLI/LISは原則追加する
  • それ以外の保険は任意
  • GPSナビ・Toll Pass・給油オプションは基本不要

レンタカーの予約自体はオンラインでカンタンにできますし、前払いをしていなければ変更やキャンセルも無料でできることが多いです。希望のクラスの車両が埋まってしまうこともあるため、旅行の日程が決まったら早めに予約しておくと安心です。

この記事がアメリカのレンタカー予約の助けになれば幸いです!

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