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アメリカのレンタカー保険ガイド|保険の仕組みとLDW・SLIが必要な理由

クマが車のシートに座りシートベルトを締めてハンドルを握っているイラスト 運転
この記事は約6分で読めます。

アメリカ旅行でレンタカーを利用する際、保険は特に分かりにくいポイントの一つです。

運転すること自体に不安がなくても、保険の制度や手続きがよくわからず、
アメリカでのレンタカー利用をためらう方もいるかもしれません。
また、内容をよく理解せずに保険の要否を判断してしまうと、
もしもの時に大きな負担を抱えてしまうことにもなりかねません。

この記事では、アメリカでレンタカーを借りる際に加入すべき保険について、
仕組みと必要性を整理して解説します。

アメリカでレンタカーを利用する予定のある方は、ぜひ参考にしてみてください!

本記事では保険に関して一般的論に基づき解説していますが、
個別の保険契約については必ずご自身で内容をご確認ください。

各保険の概要

まず、保険の分類として「自分が運転する車の損害に対する補償」と、
自分以外の車や第三者の損害に対する保険」の2種類があります。
前者をカバーする保険がLDW/CDW、後者をカバーする保険がSLI/LISとなります。
それぞれ以下の略称になります。

  • LDW : Loss Damage Waiver / 車両損害補償
  • CDW : Collision Damage Waiver / 衝突損害補償
  • SLI : Supplemental Liability Insurance / 追加自動車損害賠償保険
  • LIS : Liability Insurance Supplement / 追加自動車損害賠償保険

LDWとCDW、SLIとLISは言葉としては微妙に異なりますが、
補償の対象や役割という点では、同じグループの保険と考えて差し支えありません。

レンタカーで事故を起こした場合、
自分が運転するレンタカーの破損を補償するのがLDWやCDW
自分以外の車や人に対する破損・ケガを補償するのがSLIやLIS、ということになります。

なお、レンタカー会社によって各保険の呼び方が微妙に異なるため、
本記事の末尾に会社ごとの呼称の対応表を掲載しています。

LDW/CDW・SLI/LISが必要な理由

もし、LDW/CDWやSLI/LISといった保険をつけずに、
事故を起こしてしまった場合、どうなるでしょうか?

まずアメリカの制度として、レンタカー会社は州法に基づき、
貸し出すレンタカーに対して最低限の賠償責任補償を用意する義務があります。
これをLiability Protection(LP)と呼びます。

LPはレンタカー料金に通常含まれており、利用者が付け外しを選ぶものではありません。
ただし補償内容はあくまで最低限で、実際の事故では十分とは言えない場合が多いです。
その不足分を上乗せするのがオプションのSLI/LISです

また、海外旅行保険(クレカ付帯のものを含む)を頼りにしている方もいるかもしれませんが、
海外旅行保険は旅行中の病気やケガ等「自身に起こるトラブル」を主にカバーする保険です。
レンタカーの損害や事故相手への賠償といった
「車を運転することによるリスク」は補償対象外となるのが一般的です。

各保険・制度の補償対象をまとめたのが以下の表となります。

海外旅行保険LPLDW/CDWSLI/LIS
レンタカーの損傷×(通常対象外)××
事故相手への賠償×△(金額が不十分)×

このように、レンタカーの損傷は LDW/CDW を付けなければ基本的に自己負担、
事故相手への賠償は州法定の最低限(LP)だけでは不十分、という構造になっています。

そのため、アメリカ旅行でレンタカーを運転する際は、
LDW/CDW・SLI/LISにセットで加入するのが現実的です。

例外について

例外として、アメリカ在住でアメリカの自動車保険に加入している場合、
その保険がレンタカーにも適用されるケースがあります
この場合、レンタカー会社のLDW/CDWやSLI/LISに加入しないという判断もあり得るでしょう。

ただし、事故後に車両が貸し出せないことで生じる機会損失への補償など、
レンタカー特有の補償は一般的な自動車保険ではカバーされません

レンタカー会社の保険オプションを付けない場合は、
加入している自動車保険の契約内容を確認した上で慎重に判断しましょう。

その他の保険・サービス

他にも、以下のような保険・サービスもあります。

  • PEC : Personal Effects Coverage / 個人所持品盗難保険
    → レンタカー車内の私物が盗難に遭った際の保険
  • PAI : Personal Accident Insurance / 搭乗者傷害保険
    → 事故によるレンタカー搭乗者のケガや死亡を補償する保険
  • RAP : Roadside Assistance Plan / ロードサイドアシスタンス
    → 事故や車両トラブルでロードサービスを受けた際の費用を減免

PECとPAI は一般的な海外旅行保険でもカバーされていることが多いです。
また、RAPは比較的安価ではありますが、付けなくてもロードサービス自体は受けられます。
あらかじめ少額払うことで、ロードサービス利用時の費用が減免されるサービスです。

これらの保険・LDW/CDW ・SLI/LISに比べれば必須度合いは高くないので、
ご自身の状況や好みにあわせて判断するとよいでしょう。

ここまで見てきた保険・サービスは、予約時に選択できることが多いですが、
現地で車をピックアップする際にも再度確認されます。
不要なものまで追加してしまわないように注意しましょう

参考:レンタカー会社ごとの保険名称の違い

LDW/CDW・SLI/LIS・ロードサービスについて、
大手レンタカー会社では名称や略称が異なります。
ここでは、主要レンタカー会社で使われている呼称をまとめます。

レンタカー会社LDW/CDWSLI/LISロードサービス
EnterpriseDWSLPRAP
NationalLDWSLPRAP
AlamoCDWSLPRSP
AvisLDWALIRSN
HertzLDWLISPERS

【車両損害補償】

  • DW : Damage Waiver
  • LDW : Loss Damage Waiver
  • CDW : Collision Damage Waiver

【対人・対物賠償責任補償】

  • SLP : Supplemental Liability Protection
  • ALI : Additional Liability Insurance
  • LIS : Liability Insurance Supplement

【ロードサービス】

  • RAP : Roadside Assistance Plan
  • RSP : Roadside Assistance PLUS
  • RSN : Roadside Safety Net
  • PERS : Premium Emergency Roadside Service

まとめ

この記事では、アメリカのレンタカー保険の仕組みについて解説してきました。

保険の内容を理解した上で適切なものを選ぶことはリスク管理の観点で非常に重要です。
また、必要性がわかれば追加コストを支払うことへの納得感も変わってくるでしょう。

旅行時のレンタカー保険はあくまで一時的な出費です。
慣れない環境で運転する以上、費用を惜しまず必要なものには加入すべきだと考えます。
特に、LDW/CDW・SLI/LISの加入は必須と言ってもよいかもしれません。

本記事が、アメリカのレンタカー保険の理解の助けになれば幸いです!

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